早慶戦の振返り・今後の展望

神山 亮弘

監督

OB・OGの皆様のご尽力、ご支援により無事レースを開催、勝利できたことについて、現場を代表して御礼申し上げます。ありがとうございました。
今年の早慶レガッタで対校エイトが勝つことができた要因は、

  1. 使用艇・オール:使用艇を過去5連勝時に使用していたRheingoldに戻したことで、荒れた水面でも安定して漕ぐことができました。
  2. オールについては、早稲田が最新型の小型ブレード(Comp)を使用したのに対し、我々はOBOGの皆さまからのご支援で購入した大型のブレード(Fat2)を使用しました。日本ではほとんど使われていないブレードですが、荒れた水面でもきっちり水を掴むことができました。
  3. 隅田川でのトレーニング:例年と比べて隅田練を大幅に増やすことで実際のレース環境での経験を十分に積むことができました。
  4. スタートへの拘り:早稲田の戦略を想定し、スタートの速さに拘ることで、相手の出鼻を挫くことができました。

一方で、対校・第2・女子ともに反省点も多く、インカレ・全日本へ向けた課題も見えてきています。とりわけ第2エイトの敗戦は総合力の低下を示していると思っています。ここから先の2,000mのレースで結果を残し、シーズンをきっちりと締め括ることができるよう、選手とともに精進して参ります。

引き続きのご支援、ご指導をお願い致します。

田邉 保典

ヘッドコーチ

本当に痺れたレースでした。

長くボートに携わらせてもらっていますが、遡ること30数年前の平成元年、全日本選手権の男子シングルスカル決勝レースを彷彿とさせるものでした。スタートからゴールのその最後のワンストロークまで、終始、並んだ状態での大接戦、苦しさが解るだけに、本当によく我慢し続け、漕ぎ切りました。「練習は嘘をつかない」と言いますが、その向き合う姿勢、練習量のみならず、しっかりと考えて質の高いトレーニングも出来ていたのだと思います。

そして第2、第3の戦いとなるインカレ、そして全日本へ向けた準備が始まっています。隅田川でのロング、ラフコンディションのレースから切り替え、よりスプリント力を高め、スピードに繋げるための高度なテクニック、誰と漕いでも対応出来るアダプタビリティが必要です。繊細に、そしてダイナミックに、この両輪で、また常に考えながら漕ぐ事を忘れず、日々怠りなく、積み重ねていくだけです。

今後ともご支援の程、宜しくお願い致します。

shota-asahi

朝日 捷太

主将

早慶レガッタには対校エイト、第2エイトで合計16人の漕手が出場する一方で、選手が20人しかいなかったことから競争意識の低さと怪我への不安がありました。しかしながら、各選手が早慶レガッタ優勝への強い思いがあり、苛酷な練習でも意欲的に、集中して取り組んでいました。第2エイトは惜しくも負けてしまいましたが、対校は5年ぶりに優勝しました。先代の無念を晴らすと同時に、強敵早稲田に打ち勝ったことは選手達にとって大きな自信となりました。

現状の慶應は、インカレ優勝への道程はまだ長いです。上位校である日大、仙台大を倒すにはあと数段レベルアップする必要があります。今後は2,000mのレースとなり、より各選手のスプリント力が求められます。チームの総合力をあげるためには、小艇での基礎体力向上、技術改善、そしてどの大学よりも真面目に、熱く練習に取り組むことが一番の近道です。強い志を持つ選手が多くいるこのチームであれば、インカレまでの残り3ヶ月で大きく成長できると確信しています

兼子 佳恵

主将

90回早慶レガッタ、女子エイトは早稲田に敗北してしまいました。人数が少ない点を生かし、数々のミーティングを重ね、意識統一を図り、レースを想定した実践練習を重ねて参りました。レース展開としては、良いスタートを切り、言問橋までは早稲田と並びましたが、中盤崩れた際に2艇身ほど離され、追い付ける事なく、そのままゴールという形になりました。中盤以降崩れた際に、荒波に対応できずに、オールを取られる事が何度かあり、立て直す事ができずに失速しました。

課題としては、中盤以降失速しない持久力が挙げられます。現在は、夏のインカレに向けてトレーニングを重ねております。小艇での個人の漕力の向上、中レートでのタイムトライアルや持久力を伸ばすエルゴメニュー、C2トレーニングを行っております。クルー内での意識統一、試合を想定した実戦練習などは引き続き行い、より高い精度でインカレに臨める様、努力して参ります。

梅津 貴大

COX

早慶戦に向けて対校クルーは「本番の想定」をテーマとして合宿を積みました。田邊HCに作成ただいた練習メニューに対して、レースの中盤や終盤をイメージし強度を維持し続けたうえでの技術改善を徹底いたしました。また、マネージャーの協力のもと隅田川での練習機会を従来の23倍程度確保し、特異な環境に対応する訓練を積みました。想定したプランでのレース運びと終盤での粘り強さを発揮できたことは上記の取り組みのおかげだと感じております。

隅田川では早稲田を打倒しましたが、更なる向上無くしては戸田でのレースに勝利できないと認識しています。強豪大学との差として有効レンジの短さが課題です。早慶戦合宿期間で体現できたメニュー強度の確保は経験を糧としたうえ、小艇での練習が中心となる67月は「艇と長く繋がること」をテーマとして有効レンジの向上に努めます。

早慶戦の勝利後、クルーメンバーとの祝勝の場では大学日本一に向け早慶戦合宿期間以上に研鑽を積むことを決意しております。勝利の順風を生かし日本一に挑戦してまいります。

田上 諒

第2エイト クルーリーダー

私達第2エイトは、全員が初出場という状況から練習に取り組み始めました。そのため誰しもが漠然とした不安を感じ、勝つために何をすべきか、探り探りの日々を過ごしていました。その中で出場経験のある先輩方や監督、コーチの方々のご意見を参考に、本番のコンディションやレース展開についての話し合いを日々行い、それを意識した練習に日々挑戦してきました。また、第2エイトに乗る全学年の選手それぞれが、自分自身の役割を全うしました。技術指導や練習メニュー提案、全員の体重管理や備品管理、練習時の声出しに至るまで、各々がクルー全体に何かしらの貢献することも意識して参りました。しかし、その上で挑んだ早慶レガッタ本番では、想像を遥かに超える荒れたコンディションや、艇に積載した道具の故障などが重なり、早稲田に敗北を喫することとなりました。

ですが今回の早慶レガッタに向けたクルーの組み立て方、クルーへの貢献の仕方、本番の想定やそれに向けた練習の数々は、今後のレースに必ず活きると信じています。この経験を無駄にせず、来るインカレや全日本選手権に向けて精進して参りますので、今後とも応援の程宜しくお願い致します。

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