この度私は、7月25日から29日にポーランドのポズナンで開催されたU23世界選手権に出場しました。軽量級クォドルプルの2番で出場し、結果はBfinal2位、総合8位でした。
昨年11月にナショナルチームの合宿に参加して以来半年間、シドニーオリンピック軽量級フォア金メダリストのギザビエコーチのご指導を受けてきました。
具体的には、有酸素能力向上を目的としたレート17以下の超低レートUT、レース後半の乳酸がたまった状態でも正しい動きができるようにする為の2時間に渡る高強度サーキットトレーニングを実施し、尻上がりに上がる国際レースのスピードに勝負するための戦略とメンタリティを学びました。
予選レースは、志木高端艇部時代から夢見てきた初の国際レースで緊張と硬さがあり、スタートからデンマーク、スペインに置いていかれ、本来の実力を発揮できずに敗者復活戦にまわることになりました。
敗者復活戦を経て、翌日のBファイナルは1500mまでドイツ、オーストリア、イギリス、日本、ノルウェーの順でほぼ横並びの一瞬たりとも気を抜けないレースとなりました。私たちジャパンクルーはどの国よりも先に仕掛け、最終クォータートップタイムで宿敵イギリス、オーストリアを差し切り、2位でゴールしました。
レース後は、各国が「ナイスレース!」と、互いの健闘を称え合う、日本国内レースではない光景がみられました。
「常に敵は自分自身」という田邊さんが日頃おっしゃる意味が身をもって分かりました。練習でも試合でも自分に打ち勝つことが大事、そして何よりも楽しむことがローイングの本質だという再確認しました。
9月に開催されたアジア大会では、今回世界選手権に共に出場したストロークペアが軽量級ダブルスカルで優勝しました。共に戦ったクルーが結果を出して嬉しい反面、私が3月の日本代表選考で0.8秒差で出場を逃した為、非常に悔しいです。
来年3月に行われる代表選考で必ず2人にリベンジを果たし、最後のU23世界選手権でのメダル獲得、またシニア日本代表に選ばれることを決心致しました。
私の最終目標である2020年東京オリンピックに出場し世界と戦う為、これまで以上に情熱と集中をもって練習に取り組んでまいりますので、これからも応援のほどよろしくお願いします。
(新井勇大・経3)