第59回全日本新人選手権で、私はシングルスカルで6位という結果で終わりました。優勝にはタイムをみても程遠く、自分の実力不足に悔しさを覚えましたが、新人戦では絶対に入賞するという強い気持ちで臨んだ今大会で6位という結果を得られたことには満足しております。
今シーズンはインカレをダブルで、全日本を無しクオで出艇し、一緒に乗らせて頂いた4人の先輩方やコーチの方々に本当に沢山の事を教えて頂きました。全日本から2週間という短い期間で大会を迎える為、新しいことに挑戦するというよりはその教わったことを確実にステップアップさせた方が良いと考え、「前から大きく漕ぐ」「ハンドセットからの乗り込み」「スタートとラストのスパートで他艇に負けないようにする」ということを意識して取り組みました。練習は全て同期の武岡と並べて行った為常に高い緊張感を持ち、勝負所で艇速を落とさないという点は2週間で大きく成長することが出来たと思っております。
高校ではシングルで大会に出場する機会が少なかった為、あまりレースのイメージが出来ず、予選はスタートで飛び出してそのまま粘り勝つというシンプルなレースプランで臨みました。結果としては組3位だったものの最初の500mは全体2位とスタートが自分の強みであり、逆に第3Qが自分の弱い点だと分かりました。続く敗復、準決と最初の500mはどちらも全体のトップタイムで漕ぎ、第3Qも並べて培った基本に立ち返って艇速を維持するということが段々と出来るようになり、毎レース成長しているということを実感しました。
順位決定戦は沢山の方々に「頑張れよ」と言って頂き、レースでも毎ストローク伴チャの声に助けられました。改めて応援して貰えるという事は当たり前ではなく、とても幸せなことだと感じると同時に、その期待にもっと応えなければいけないと思いました。
今シーズンはほとんどスカルオールを握っておりましたが、冬からはやはりエイトでの早慶戦での勝利と日本一を獲るという自分の目標を叶える為にスイープオールでの新しい挑戦が始まると思います。残り3年という短い時間を1秒も無駄にせずに切磋琢磨し練習して参りますので、今後とも宜しくお願いします。(勝野健・経1)