第93回早慶レガッタ クルー紹介とメッセージ

4月21日(日)に開催される早慶レガッタに向け監督、コーチ、選手からのメッセージとクルーを紹介いたします。

〇意気込み(監督:小仲正也)

早慶戦までいよいよ残り10日余りとなりました。

今年も隅田川にあの素晴らしい舞台を用意していただきますこと、端艇部一同心より御礼申し上げます。

昨シーズンは早慶戦では勝利を収めることができたものの、その後の夏の大学選手権、秋の新人選手権では他校との実力差を思い知らされることとなりました。

この差を克服し凌駕していくためには、自分たちが当たり前としているスタンダードを積極的に向上させていく必要があり、この冬は練習の質、生活の質、活動全体の質を高めていくために、様々なことを試みました。

部内に健全な競争意識をもたらすための頻繁な水上タイムトライアルやエルゴ計測、自分達のスタンダードのレベルを知るための社会人や大学チームとの合同練習、日々の活動により一層の意義を見出すための座学講義や海外遠征、銚子遠漕の復活など、これらすべてが、部員全員の活動の質の向上、意識の向上につながっていると信じています。

オフシーズンから続いた競争からシートレースなどの選考期間を経て、2月下旬にクルーを決定しました。3月頭には隅田川での練習もおこなうなど、現在はレースに向けて部全体の気運が徐々に高まってきていることを感じています。

レースの結果については相手のあることで不如意な部分もありますが、我々はとにかく自分たちがコントロールできる部分を徹底し実力を遺憾なく発揮できるよう、いい準備を重ねたいと思います。そして、オフシーズンから現在まで、自分たちが目指し積み上げてきたものの成果を、選手一人一人が重ねてきた努力に対する評価を、このレースで測りたいと思います。

我々端艇部が掲げているミッションは「永続的に強く魅力的なチームを作る」ことと「勝利」です。早慶戦にとどまらず、このミッションの達成に向けて今後も邁進していきたいと思いますので、OBOGの皆様からの倍旧のご指導、ご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

〇意気込み(ヘッドコーチ:田邊保典)

いよいよ早慶戦が間近に迫って参りました。学生たちの士気も高まっている事と思います。

新体制になり、今年も学生自ら考えたスローガン「傑出」の下、練習を積み重ねて参りました。

日々の、ワンモーションの、更には一本のストロークにどれだけ注力してきたか、また拘わってきたかが問われます。

最後のワンストロークまで、

「強く、長く、正確に」

を常に頭に置き、まだまだこれからもしっかりと積み重ね、レース本番でベストパフォーマンスを発揮できる事を思い念じ、あたって参ります。

そしてこの長い歴史を持つ伝統の一戦、勝利への執念を持ちつつも、学生たちがフェアプレーの精神で戦い、最高のレースを見せてくれることを切に期待しています。

最後になりましたが、関係各位の御尽力に心からの感謝の意を込め、早慶戦に向けた意気込みのメッセージとさせて頂きます。

【対校エイト】

〇クルー

C中島 祥貴(経4)S朝倉 慶明(経4)7竹峰 颯健(経4)6阿部 優貴(商3)5扇原 優(医1) 4伊藤 遼太(法3) 3峯岸 怜雄(経3) 2神代 泰生(法4) B深川 大地(法4)

〇意気込み(ボート部門主将:竹峰颯健)

春暖の候、第93回早慶レガッタが隅田川にて開催されるにあたり、ご尽力くださった諸先輩、ならびに大会関係者の皆様に部員一同を代表して心より御礼申し上げます。

昨年の早慶戦、我々慶應義塾は、男子対校エイト・第二エイトともに勝利を果たすことができました。この勝利は何にも変え難い喜びをもたらしてくれました。しかし、ここで満足するような我々ではありません。早稲田はこの早慶戦の悔しさをバネにさらなるパワーアップをして戻ってくるでしょう。また、昨年の慶應義塾は、全日本選手権で男女ともにメダルを獲得し、確かな手応えを持ってインカレに望みましたが、A決勝で6位という結果となりました。日本一という大きな目標に近づいているものの、まだ届かないという現実を突きつけられました。

日本一や早慶戦完全優勝という大きな目標を達成するため、我々は「傑出」というスローガンを掲げました。我々は、部員一人一人が何か誰にも負けないという強みをつけ、自信を持って試合に臨むことでこの目標が達成されると確信しています。

この「傑出」を実行するにあたり、この冬シーズンは様々なことに取り組みました。練習面では毎週のタイムトライアルによる入れ替えを行うことで内部競争の活性化を図り、我々が昨年度のシーズンで実感したパワーや体力面では、週10回の練習を11回に増やし、質だけでなく量も確保することでパワーアップに努めました。そして、中だけに留まらず、部員には様々な経験をする場を作りました。Head of Charles Regattaへの遠征や他大学・社会人チームとの合同練習、スポーツマンシップやインソールの講義など新たな知識や価値観に幅広く触れることで、チームへの刺激と活気を生むことに努めて参りました。これらの取り組みは58名の部員の飛躍的なレベルアップに繋がり、強い組織へと変化できました。

末筆ではございますが、OB・OG、関係者の方々、監督、コーチ、家族、マネージャー、そして仲間の支えの中で、我々は日々当たり前のように艇に乗り、安心して寝食を共にできています。重ね重ねになりますが、御礼申し上げます。

4月21日、ここ隅田川にて最高の勝利を届け、我々を支えて下さっている全ての方々に「勝利」という形で恩返しを果たします。

部員一同、正々堂々全身全霊戦い抜き、毎ストロークを大切に漕いで桜橋を最初に通過することを誓い、私の挨拶の言葉とさせていただきます。

【第二エイト】

〇クルー

C井染 竜之介(経4) S細谷 蓮太郎(経3) 7鈴木 颯真(経3) 6藤枝 憲昭(法4)5田中 理貴(商4) 4岩本 流空(商2) 3岸本 共平(商4) 2中村 遼太(経3) B三浦 健太郎(経4)

〇意気込み(クルーリーダー:藤枝憲昭)

今年の第二エイトは、対校エイトに匹敵する力を持っています。

全員が対校のシートを目指し、この一年間本気で練習に取り組んできた選手であり、早慶戦選考では、接戦の末に第二エイトとなってしまったメンバーがほとんどです。早慶戦合宿では、この悔しさを糧とし、対校エイトとの並べ練習を何度も繰り返し、競り勝つ場面も多々ありました。本番では、対校エイトとともに練習してきた過酷な日々を思い出し、確固たる自信をもってスタートに臨みたいです。

また、メンバーの内訳は4年生が5人、3年生が3人、2年生が1人と、第二エイトにしては経験豊富なクルーとなっています。しかし、私を含め9人中5人が早慶戦初出場ということもあり、初めての隅田合宿では隅田川の洗礼を浴びる形となりました。隅田川という荒れたコンディションで漕げるようになるためには、隅田川で練習をするのが一番です。そこで、今年は例年よりも多く隅田合宿を行いこの弱点を克服してまいりました。

どんなにきつい練習も全てやり切ることや、気合い・根性といったハングリー精神など、第二エイトらしい良さは残しつつ、各々の経験に基づいた積極的な意見出しによる9人全員でのクルーメイクにより一糸乱れぬ漕ぎを実現しました。

この文から分かるように今年の慶應第二エイトに死角なしです。

そして何よりも、私たちには隅田の伝説艇Rheingoldがついています。早慶戦当日どんな荒波が起ころうとも、波を味方につけ、桜橋まで駆け抜けることで、我々の盟友である対校エイトに襷をつなぎたいと思います。

最後になりますが、かねてより慶應義塾體育會端艇部にご声援をくださる皆様と、第93回早慶レガッタの開催にご尽力くださった全ての方々に、厚く御礼申し上げます。

我々慶應の勝利を、是非桜橋の上で見守っていてください。

【女子対校エイト】

〇クルー

C笹生 健介(経3) S申 裕美(法3) 7久松 真麻(経4) 6笠原 万維(商4) 5市村 蒔穂乃(法3) 4山本 麻希(文2) 3 笠原 愛美(経2) 2石川 恵奈(商2) 荻内 杏奈(法3)

〇意気込み(女子リーダー:久松真麻)

今年もこの季節がやって参りました。

「別れの春」、「出会いの春」。私たちにとっては「早慶レガッタの春」です。3年前、桜橋から声援を送っていた私も、3度目の早慶レガッタを迎えます。

本年度の女子対校は、3年ぶりのエイトとなりました。エイトは9人乗りの、スイープ種目で、大学から追加される種目です。この決定は、ボート未経験者で構成される慶應女子にとってチャンスであり、この1年間もスイープにこだわって練習を重ねてきました。

しかし、大学からボートを始めた私たちには足りないものが多すぎました。一方、それと同時に、伸び代は無限大です。特に新3年生の成長は凄まじく、自分の力で考え、発信し、女子対校エイトにフレッシュな活気を与えてくれる存在へと成長してくれました。このように、全ての部員が常に考え、フラットな状態で発信することを心がけることで、チームの底上げを図って来ました。

早慶戦は私たちにとって、とりわけ大切な試合です。慶應女子部の、多様なバックグラウンドを持つ部員達は、先輩方が早慶レガッタで戦う姿に憧れて、端艇部の門を叩きました。しかし、そうした早慶レガッタで、慶應女子は30年以上負け続けています。

今年はこの記録に終止符を打つ年です。エイトを漕ぎ込んだ経験のない私たちですが、昨年の早慶レガッタを経験する漕手が4人います。前を見ると、昨年の第二エイトを優勝に導いた頼もしいCOXがいます。そして、力強い2、3年生が艇のエンジンとなってくれます。苦しい時を一緒に乗り越えてきた仲間と勝ちたい。辛くても私について来てくれた後輩と勝ちたい。これは独りよがりな私の気持ちかもしれませんが、だからこそ私は声に出そうと思います。

誰かが笑うかもしれません。早稲田は強い。そんなことはわかっています。それでも私は「勝利」を信じます。

馬鹿だ、無理だと言われても、艇に乗る私たちが誰よりも「勝利」を信じなくてどうする。

挑戦するのではなく、「勝ち」に行きます。昨年も一昨年も言い切ることができなかった言葉を、言い切るために私たちは練習し、成長を続けます。

「私たちが勝つ。」

そして最高の襷を、第二エイト、対校エイトへと繋ぎます。

最後になりますが、日頃より慶應義塾體育會端艇部に対してご支援くださる全ての方に、心より感謝申し上げます。今後ともご声援の程、宜しくお願い致します。

〇意気込み(カヌー部門ヘッドコーチ:太田匡洋)

端艇部カヌー部門ヘッドコーチを務めております、太田匡洋と申します。

早慶レガッタ開催にあたり、ご尽力いただいております関係者の皆様、三田漕艇倶楽部の皆様、学生各位に心より御礼申し上げます。

端艇部カヌー部門では、例年、カヌーエキシビジョンにて、慶應内での部内戦の形でレースを行っておりました。2023年の早慶レガッタでは、早慶合同クルーでの出漕をいたしました。学生起点でこのような新たな取り組みにチャレンジしたことを誇りに思います。

2024年、我らが端艇部カヌー部門は「破」をスローガンに掲げています。今までの自分たちを超え、新たな世界へ踏破していく、という意味を込めています。今年の早慶戦も、早慶合同クルーの出場を予定しております。早慶両チームの出場メンバーが、エキシビションレースでの迫力あるレースを漕ぎ切り、さらにはその先で、早慶レガッタの新しい未来、そして学生カヌー界の明るい未来を切り拓くことを期待しております。

今後ともご指導・ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願いいたします。

【カヌークルーA】

〇クルー

1伊良波 快斗(経4) 2橋本 龍之介(経4) 3浦元 暖生(経4) 4篠原 悠大(法4)

【カヌークルーB】

〇クルー

1鈴木 悠太(早大スポ科3) 2宮本 明瑠(経3) 3長瀬 紘希(経3) 4釜田 洸汰(経4)

〇意気込み(カヌー部門主将:伊良波快斗)

端艇部カヌー部門主将の伊良波快斗と申します。

今年も様々な関係者の支えのもと、早慶戦が行われること、部員一同大変嬉しく思っております。関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。

端艇部の長い歴史の中で早稲田と慶應は最高のライバルであったと考えています。お互いの持つプライドをぶつけ合うことで、自分たちの想像を超えるような未知の力を発揮してきたのだと思います。その結果として今日まで両校の選手は己と戦うこと、そしてライバルと戦うことを真に楽しむことができたのでしょう。カヌー部門としては大変羨ましい限りです。

カヌー部門に目を移しますと、残念ながらカヌー競技での早慶戦は果たすことができていません。今年もエキシビションという形の部内戦とも言えるレースがあるのみです。毎年、全力でボート部門の勝利を祈り、応援することで楽しませてもらっています。しかし、いつかはカヌー部門もボート部門と同じく、宿敵早稲田を倒す戦いをしたい。観客を沸かせるようなレースをしたい。そう願っております。それでも、今の私たちにできることは目の前のエキシビションのレースを全力で挑むことだけです。ボート部門に負けないよう、万全の準備をして臨む所存です。

ボート部門にとって一年で最も熱が入るのがこのレース。私たちカヌー部門はボート部門へのエールと未来のカヌー部門へのエール込め、短い距離ではありますが最後まで全力で漕ぎきります。こちらも目を離さずにご覧ください。

今年も早稲田、慶應の両校が最高の舞台で躍動することを期待しています。打倒早稲田を胸にかかげ、最後まで慶應のプライドのために全力を尽くしてください。改めまして、今年の早慶戦は全てのレースから目が離せません。ここまでかけてきた私たちの思いを感じ取ってくれたら嬉しいです。

【慶応義塾志木高校クルー】

〇クルー

C駒井 朝陽(2年) S林 和央也(3年) 3遠藤 捷(3年) 2中村 圭希(3年) B吉田伊吹(3年)

〇意気込み(クルーリーダー:遠藤捷)

早慶戦は我々塾生にとって大事な行事の一つであり、「三大早慶戦」に我々が出場する早慶レガッタが含まれています。1905(明治38)年より開催されているこの伝統由緒ある早慶レガッタにクルー5人で出場することができ、非常に誇りを感じるとともに義塾の名誉を背負っている責任感を感じております。

慶応義塾志木高校クルーは第91回及び第92回早慶レガッタに高校舵手付きクォドルプルBとして出場し、2連覇しております。今年の第93回早慶レガッタにも我々は舵手付きクォドルプルで出場します。クルーは漕手が新3年生4人、舵手が新2年生となっており、全員の競技経験年数が2年以下となっております。ボートという競技の特性上、我がクルー5人を含め、部員の多くが高校に入学してからこの競技を始めています。ですが、乗艇やエルゴ、筋トレを始めとした数々の辛い練習を仲間と声を掛け合って乗り越え、自分とクルーを信じて今まで一歩一歩確実に成長してきました。来たる4月21日、桜咲く隅田川のゴールを駆け抜ける瞬間まで我々は成長し続けます。

我が義塾、そして慶應志木高の名に恥じぬよう必ず宿敵早稲田を打破し、強い先輩方に続いて3連覇を成し遂げます。我が義塾の総合的な勝利に貢献し、「水の王者慶應」を具現化できるよう全力を尽くします。

【慶應義塾高校クルー】

〇クルー

C安井 優介(3年) S橋爪 一樹(3年) 3三井 高聡(3年) 2山田 侑(3年) B佐々木 健太郎(3年)

〇意気込み(クルーリーダー:山田侑)

この度は、3大早慶戦の一つである早慶レガッタに出場できることをうれしく思います。

早慶レガッタに出場するにあたって、塾生としてもう一度気を引き締めて日々努力していきます。また、これまでの大会の雰囲気とは全く異なるため不安や緊張も少なからずありますが、桜橋を先頭で通過できるように一生懸命に頑張りたいと思います。

このクルーはコンディションの悪い時によくない癖が出てしまうことが課題だったため、このオフシーズンの戸田や相模湖での練習でも隅田の波の高さを想定し、オールを高く上げる等の意識の共有を積極的に行ってきました。

慶應義塾高校端艇部にとって、早慶レガッタは春休みが明けてからのシーズンの開幕戦となるので、今までの練習の成果を存分に発揮しつつ、この舞台を用意してくださった方々への感謝の気持ちを込め、早慶レガッタ開催に携わってくださった方々やご観覧の皆さまに「気持ちのいいレースだった」と思って頂けるような漕ぎができるよう、全身全霊でローイングを楽しみたいと思います。

また、早慶戦当日は大学生の先輩方の前にレースを行うので、まずは我々が慶應の勝利を勝ち取り、「水の王者慶應」への架け橋を架けたいと思います。

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