第94回早慶レガッタ クルー紹介とメッセージ

4月13日(日)に開催される早慶レガッタ監督、コーチ、選手からのメッセージをご紹介いたします。

監督メッセージ:小仲正也

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今年もまた、普段は水上交通で賑わう隅田川に、一年のうちのこの日だけのために各所と調整し、コースを作り、素晴らしい舞台を整えてくださいました関係各位ならびに両校の多くのOB・OGの皆様に対し、深く感謝申し上げます。

年々界隈の賑わいが増し、さらなる衆目を集め開催されるこのレースは、部員たちにとって唯一無二の舞台です。好敵手・早稲田とともに、この舞台にふさわしいパフォーマンスを発揮できるよう力を尽くしたいと思います。

昨シーズンは早慶戦での敗北から始まり、シーズン最後の大学選手権まで、勝負どころで競り負けるレースが続きました。部員は毎日を懸命に、今日より明日、明日より明後日と、進歩するために励みましたが、他チームとの差はさらに広がったことを痛感するシーズンとなりました。この差を埋め、さらに凌駕していくためには、部員全員が今までのスタンダードを格段に引き上げる必要があることを強く自覚し、部全体で練習の質、生活の質を高めていくことが不可欠です。このオフシーズンでは、練習の質、生活の質を高めていくために、様々なことを試みました。部内に競争意識をもたらすためのタイムトライアル(TT)やエルゴ計測、自分達のスタンダードのレベルを知るための他大学との合同練習、日々の活動に一層の意義を見出すための座学講義や海外遠征、銚子への遠漕など、これらすべてが、部員全員の活動の質の向上、意識の向上につながっていると信じています。今シーズンここまで自分たちが目指し、積み上げてきたものの成果を、このレースで測りたいと思います。

慶應義塾を代表し三色のオールを握る選手には、このレースに出場できない選手の想いも背負い、発艇の瞬間まで自分たちがコントロールできる部分を徹底し、自分たちの本来の力を出し切ることを望みます。レースに出場しない部員には、この歴史ある大舞台の運営に携わることに誇りを持ち、自分が担う役割を全うすることで、発艇を待つクルーに実力以上の力を届けることを望みます。

そして慶應義塾體育會端艇部一丸となり、好敵手とのレースに臨みます

ご声援のほど、よろしくお願いいたします。

ヘッドコーチメッセージ:田邉保典

「打倒早稲田」

この言葉を胸に、学生たちは日々の練習で限界まで己を追い込み、

技術と精神力を磨き上げてきました。

隅田川の荒波を制し、早稲田を打ち破るため、

そして己に打ち克つため、チーム一丸となって戦い抜く覚悟です。

早慶レガッタは単なる勝負ではありません。

両大学の歴史と伝統、そして学生たちの情熱と誇りがぶつかり合う、

特別な舞台です。

学生たちには慶應義塾大学の代表として、最高のパフォーマンスを発揮し、

皆様に感動を与えてくれることを期待しています。

最後にこの場をお借りして、日頃より端艇部を支えてくださるOB・OGの皆様、大会関係者の皆様、そして陰に日向にこれまで支えてくれたマネージャーの皆に心より感謝を申し上げ、甚だ簡単ではありますが、私のメッセージとさせて頂きます。

【対校エイト】

〇クルー

C笹生 健介(経4)S阿部 優貴(商4)7鈴木 颯真(経4)6中村 遼太(経4) 5城座 泰志(経4)4細谷 蓮太郎(経4) 3扇原 優(医2) 2伊藤 遼太(法4) B白石 健人(総2)

対校エイト ボート部門主将メッセージ:中村遼太

春暖の候、第94回早慶レガッタが隅田川にて開催されるにあたり、ご尽力くださった諸先輩、ならびに大会関係者の皆様に部員一同を代表して心より御礼申し上げます。

昨年度の積み上げてきたもの全てが砕かれたような敗戦から1年が経ちました。さらに、インカレでは男子はA決勝に1艇も進めないという厳しい現実を最後の最後に打ち付けられました。しかし、慶應義塾はこの苦境から必ず這い上がります。

早慶戦完全優勝、日本一という目標を達成するために、我々136期は「自進」というスローガンを掲げました。全部員が主体的に自ら進んで物事にトライする事で得られる日々の気づきを実践し続ける事で、練習面のみならず生活面からも強い部活となり、目標達成できると確信しています。

「自進」する為にも、我々はまず生活面から意識改革を行いました。新たに班制度を初め、各々の班で部の課題を考え、解決方法を実践する。我々が求める自らが主体的に考えて、実行することができる環境作りに努めました。特にCOXを中心としたデータ班は我々の部の課題、個人の課題を数値として表したことで、取り組むべき練習が明確となり、効率的な練習の実践に繋がりました。さらに何度もミーティングを重ね自分たちはどういうチームになれば勝てるのか、「日本一のチームとは」と問いかけ、逆算しやらなければならない本質的な部分を考え続けてまいりました。さらに練習面では、毎週のTTの距離を伸ばし、さらにエルゴ測定を毎月行う事で、自分の実力を認識し、成長する為に必要な事を考え実践し続けてきました。これらの取り組みは、57名の部員が同じ方向を向き、同じ目標に向かって努力する、塊となった強い慶應義塾を作り上げたと自信を持って言い切れます。昨年の雪辱は今年でしか果たせません。「燻るな、燃え上がれ」、燻っている暇は一時たりともありません。「絶対に勝つ」熱い想いで必ず早稲田に勝ちます。

末筆ではございますが、OB・OG、関係者の方々、監督、コーチ、家族、マネージャー、そして仲間の支えの中で、我々は日々当たり前のように艇に乗り、安心して寝食を共にできています。重ね重ねになりますが、御礼申し上げます。

4月13日、ここ隅田川にて、日々我々を支えて下さっている全ての方々、応援してくださる全ての方々に「勝利」という形で恩返しを果たします。

部員一同、正々堂々、全身全霊戦い抜くことを誓い、私の挨拶の言葉とさせていただきます。熱い応援よろしくお願い致します。

【第二エイト】

〇クルー

C坂田 健太郎(法3) S岩本 流空(商3) 7峯岸 玲雄(経4) 6浅見 悠成(経4)5藤枝 宏太(法3) 4小糸 源(環3) 3高尾 礼士(経3) 2三野 剛生(経3) B岸本 共平(商4)

第二エイト クルーリーダーメッセージ:峯岸玲雄

今年の第二エイトは「Hard Work」というスローガンを掲げ、練習量に妥協することなく成長してきました。厳しい第二エイト選考をくぐり抜けたメンバーで構成され、組み立て時から完成度が高いとても素晴らしいクルーでした。

隅田川練習では対校エイトと並べ練習を行い、互角以上の勝負を繰り広げてきました。常に接戦のレース展開となり、緊張感を持ってレースのイメージを確認することができました。

このクルーは半分以上が早慶レガッタ未経験のメンバーで構成されているものの、隅田川の濁流なんてお構いなしに漕ぎ切ってしまう、漕力のある選手ばかりが乗っています。2ヶ月間共に戦ってきた仲間を信じてあとは本番で力を出し切るだけです。そして、大歓声の桜橋を1着で通過し、対校エイトに良い流れを渡します。

最後になりますが、日頃より多大なるご支援、ご声援をくださる皆様、第94回早慶レガッタの開催にあたりご尽力くださった全ての方々に厚く御礼申し上げます。

【女子対校エイト】

〇クルー

C和田 隆之介(法2) S荻内 杏奈(政4) 7申 裕美(法4) 6笠原 愛美(経3) 5岩井 咲嬉(法2) 4佐藤 亜美(文2) 3武者 夢果(法2) 2市村 蒔穂乃(政4) B石川 恵奈(商3)

女子エイト 女子リーダーメッセージ:申裕美

春爛漫の候、草花の香りに包まれる素敵な季節となりました。

寒さと長い夜から解放され、草木が萌え芽ぐみ、花々はつぼみをつけ満開になる――そんな活気溢れるこの季節に、今年も無事早慶レガッタを迎えることができ、大変嬉しく思います。開催にあたりご尽力くださった諸先輩方、ならびに大会関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

今回、女子対校は昨年に引き続きエイトでの出場となります。

今年は小仲監督のご指導の下、「ユニフォーミティの強化」を目標に練習を重ねてきました。現在の女子部は全員がボート未経験者で、対する早稲田は経験者が多く揃っています。技術や経験の差を埋めるには、全員で同じ漕ぎをすることが非常に重要なのです。

そのためにまず、話し合いの場を多く設け、目指す漕ぎを明確に言語化しイメージの共有を図りました。また、練習中はもちろんのこと、練習外でも積極的にクルーに意見を聞くことを徹底しました。そうすることで、各々が感じたことを整理し、自分の考えをしっかり持ったうえで、試行錯誤しながら練習できるようになります。限られた時間の中でいかに質の良い練習をするか、いかに下級生に成長の機会を与えられるかを大切にしてきました。

2年生も3年生も、向上心と集中力、思考力に長けている選手ばかりで、監督やコーチ、私たち4年生からのアドバイスを咀嚼し、創意工夫し、私たちの期待をはるかに上回るスピードで成長してくれています。学年を問わず積極的な意見交流が生まれる点が今の慶應女子部の強みであると自負しております。

全員がボート未経験者の私たちは、様々な大会で何度も敗北を経験し、仲間からも「どうせ負ける」と言われ続けてきました。しかし、今、隣を見れば、この苦しい環境を一緒に乗り越えてきた同期がいます。この2年間でとても頼もしい後輩にも恵まれました。

そんな仲間とともに挑んだ先日のお花見レガッタでは、早稲田との差を1艇身にまで詰めました。昨年のお花見レガッタでは4艇身差、早慶レガッタでは2艇身差だったことを鑑みると、確実に手の届く位置に早稲田がいることを実感し、私としても闘争心の高ぶりを抑えきれずにいます。

1ストローク15㎝の差をいかにして縮めるか、今この瞬間も私たちは考え続け、試行錯誤を重ねております。

35年間勝利から遠ざかっている慶應女子対校ですが、一言に「35連敗」といっても、その背景には様々な努力があったはずです。勝ちたいという強い思いがあったはずです。

今私たちが切望する早慶レガッタの勝利は、独りよがりなものではなく、こうした多くの人たちの思いを背負っているものでもあります。私が心から信頼したいと思える仲間とともに、たくさんの人の思いを背負って、何としてでも早稲田に勝ってみせます。

最後になりますが、先日、私たちにぴったりな言葉を後輩が見つけてくれたので、皆さんにもご紹介いたします。

「捲土重来」(けんどちょうらい)

一度静まった土煙が再びまきあがるという意味で、「一度敗れたり失敗したりした者が、再び勢いを盛り返して巻き返すこと」のたとえです。

これまで積み重ねてきた努力が今、追い風となって私たちの背中を押してくれています。土煙を巻き起こしています。これまでの3年間で無駄な時間なんて一瞬もありませんでした。仲間を増やし、ともに苦しさを乗り越え、たくさんの敗北を経験しながらも、一歩一歩着実に成長してきました。レース本番は、今まで私たちが関わってきたすべての方々の応援を力に、最後まであきらめることなく1000mを漕ぎ切ります。捲土重来を期して、9人で全力を尽くす所存です。

当日はご声援よろしくお願いいたします。スーツを着た男性グループの写真

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カヌー部門ヘッドコーチメッセージ:太田匡洋

端艇部カヌー部門ヘッドコーチを務めております、太田匡洋と申します。

早慶レガッタ開催にあたり、ご尽力いただいております関係者の皆様、三田漕艇倶楽部の皆様、学生各位に心より御礼申し上げます。

端艇部カヌー部門では、2023年から、カヌーエキシビジョンにて、慶應選抜クルーvs早慶混成クルーでのレースをしています。2024年にはわずか0.01秒差で早慶混成クルーが勝利しました。早慶レガッタのような大舞台で、迫力あるレースを展開できたことを誇りに感じております。

2025年、端艇部カヌー部門は「繋」(つなぐ)をスローガンに掲げています。今年の早慶レガッタのカヌーエキシビションでも、去年を上回る熱戦で隅田川を沸かせ、端艇部の新しい歴史を繋いでいきます。

皆様からの熱いご声援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

【カヌークルーA】

〇クルー

1宮本 朝瑠(経4) 2 長瀬 紘希(経4) 3大久保 龍(法3) 4橋本 昌樹(商2)

【カヌークルーB】

〇クルー

1鈴木 悠太(早大スポ科4) 2小林 慶次郎(経3) 3佐々木 琢真(経3) 4石井 蒼馬(理工2)

カヌー部門主将メッセージ:宮本朝瑠

今年も早慶レガッタの季節がやってきました。ボート部門の選手を見ていると、早慶戦にかける思いの強さを感じます。

スポーツというものは、ライバルがいるから強くなる、という言葉はまさにその通りで、早稲田に勝つという一心で練習に打ち込む姿にはカヌー部門もかなり刺激を受けています。お互いに高みを目指すことでレベルの高いレースが毎年繰り広げられています。早稲田と慶應という長年のライバル関係があるからこそ、毎年早慶戦は白熱した試合になるのでしょう。もちろん、慶應を応援しますが、両校の選手が本気で勝利を目指した最高のレースが出来ることを心から願っています。

さて、そんな伝統のある早慶レガッタに今年もカヌー部門はエキシビジョンとして参加させていただきます。カヌースプリントという競技は大会が地方で行われることも多く、隅田川という大舞台で出漕する機会は貴重で、大変嬉しく思っております。会場の皆様にカヌーの面白さを感じていただけるように、全力で漕ぎ切ります。そして、慶應の勝利に向け全力で応援します。

最後にはなりますが、今年も多くの方々のご協力のもと、早慶レガッタが開催されることに、そしてカヌー部門もエキシビジョンとして参加させていただけることに心より感謝申し上げます。そして、慶應の勝利を信じています。

【慶応義塾志木高校クルー】

〇クルー

C大野 隼(2年) S髙橋 龍仁(3年) 3渡邉 亮平(3年) 2李 弘德(3年) B三上 黎(3年)

慶応義塾志木高校舵手付きクォドルプル クルーリーダーメッセージ:李 弘德

早慶戦は我々塾生にとって欠かすことのできない重要な行事であり、「三大早慶戦」の一つとして、我々が出場する早慶レガッタが含まれています。1905(明治38)年に始まり、長い歴史と伝統を誇るこのレースに、5人のクルーとして出場できることを大変誇りに思うと同時に、義塾の名を背負う責任の重さを日々実感しています。

第94回を迎える今年のレガッタでは、我々慶應志木は舵手付きクォドルプル種目に出場します。クルーは漕手4名が新3年生、舵手が新2年生という編成で、全員が競技を始めてから2年未満という共通点があります。ボート競技は高校から始める選手が多く、我々もその例にもれず、一からのスタートでした。しかし、過酷なエルゴ練習や筋力トレーニング、そして日々の乗艇練習を仲間とともに乗り越えてきたことで、確かな絆と信頼関係を築いてきました。

4月13日、満開の桜が咲く隅田川を舞台に、ゴールラインを全力で駆け抜けるその瞬間まで、我々は止まることなく前進し続けます。慶應志木そして、慶應義塾の名に恥じぬよう、必ずや因縁のライバル・早稲田を打ち破ります。我が義塾の総合勝利に貢献し、「水の王者・慶應」の名を体現するべく、最後まで全力を尽くします。

【慶應義塾高校クルー】

〇クルー

C廣谷 真輝(3年) S倉片 遼太郎(3年) 3桧原 智也(2年) 2岡野 良祐(3年) B神尾 思伎(3年)

慶應義塾高校舵手付きクォドルプル 主将メッセージ:倉片遼太郎

第94回早慶レガッタの開催にご尽力くださった全ての方々に、厚く御礼申し上げます。

また、長い歴史をもつ大会に出場できることを大変嬉しく思っています。

慶応義塾高校のクルーは、新3年生4人と新2年生1人となっていて全員が高校からボート競技を始めています。しかし、乗艇やエルゴなどの練習を部員全員で乗り越えてきました。

また、隅田川は荒れるコンディションになることが多いため、冬シーズンでは去年早慶レガッタに出たメンバーを中心に、実際に波の高いコンディションで長い距離を漕ぐ練習をしてきました。練習の成果を発揮できるように頑張りたいと思います。

そして、高校生のレースの後には大学生の先輩方のレースがあります。我々が勝つことで良い流れを作れるよう全力を尽くします。

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