6年ぶりに全行程の2024銚子遠漕を実施しました!

11月21日から25日にかけて、端艇部の伝統行事である「銚子遠漕」を、戸田公園から銚子港までの全行程にわたり6年ぶりに実施いたしました。往復約300kmを5日間かけて漕ぎ切るという壮大な挑戦を、現役部員全員で乗り越えることができました。

道中では、雨や逆風といった厳しい自然条件に直面し、5時間以上続けて漕ぎ続ける場面もありました。それでも、部員全員が力を合わせ、ひとつひとつの困難を乗り越える中で、新体制となった端艇部の絆は一層深まりました。この経験は、今後のさらなる飛躍に向けた大きな糧となると確信しております。

以下に、全行程の詳細をご報告いたします。

【行程及び総評】

〇11/21(木)1日目

3時20分に荒川からナックル6、4艇にて出発

6時50分に中川入口に到着

10時に大場川に到着

一度艇を上げ、江戸川まで陸担ぎ開始。

11時に江戸川到着、昼食

13時に三郷流山橋到着

ナックル等をトラックに積み込み取手(大利根橋下)に移動

東横イン取手に宿泊

この日は、部員全員が午前2時に起床し、スタート地点である荒川に集合しました。しかし、荒川は干潮時で、水面に艇を浮かべるためにぬかるみを進む必要があり、序盤から体力を消耗する厳しい状況でした。さらに、突如降り始めた雨がクルーに寒さと疲労が重なる中でのスタートとなりました。

10時には大場川に到着しましたが、ここで艇を陸に上げる必要がありました。6年ぶりの実施でノウハウが不足していたため、どのルートで運ぶか試行錯誤が必要でした。それでも、部員全員が力を合わせ、重い艇を土手越えして江戸川まで運ぶことに成功しました。この困難を乗り越えた瞬間、仲間と支え合う大切さを再認識することができ、先の長い行程に向けた士気を高めました。

〇11/22(金)2日目

4時に取手緑地公園出発

常総大橋、河口堰にて載せ替えを実施

17時30分に銚子港到着

銚子漁港に到着後、大新旅館に移動し銚子三田会の皆様に歓迎会を開いていただきました。

※歓迎会の様子については以下【銚子三田会の皆様との宴会】をご覧ください。

この日は天候に恵まれ、昨日の厳しい雨から一転して晴天となりました。早朝の澄んだ空気の中でスタートし、部員一同、前日の疲れを感じさせない集中した漕ぎを見せました。道中では、常総大橋や河口堰にて艇を載せ替える場面がありましたが、部員それぞれが役割を分担しスムーズに対応しました。

銚子港到着後、銚子三田会の皆様が開いてくださった歓迎会に参加しました。旅の疲れを忘れさせるほど温かいおもてなしに心から癒され、部員全員が笑顔に包まれました。このような素晴らしい交流の場を設けていただいた銚子三田会の皆様には、深く感謝申し上げます。

〇11/23 (土) 3日目

7時30分に銚子漁港を出発

10時30分に河口堰にて載せ替えを実施

17時に神崎スロープに到着

たびのホテルExpress成田に宿泊

3日目は、爆風の中での行程となりました。普段の静かなボートコースとは異なり、自然の脅威を目の当たりにする1日でした。強風が艇を左右に揺さぶり、進むたびにクルーの体力を奪っていきました。それでも、部員たちは声を掛け合い、前を向いて漕ぎ続けました。

神崎スロープに到着した瞬間には、達成感とともにチームの結束力を改めて実感しました。この日を通じて、「一人ではなく全員で乗り越える」という精神が一層強まったと感じています。

〇11/24(日)4日目

6時30分にホテルを出発

7時10分に神崎スロープを出発

常総大橋で載せ替えを実施

12時30分に取手緑地公園に到着

ナックル等をトラックに積み込み三郷流山橋に移動

ホテルサンクローバー三郷に宿泊

前日の爆風から一転、この日は川面が穏やかで絶好の漕行日和となりました。天候に恵まれたこともあり、部員たちは笑顔でスタート地点を後にしました。途中の常総大橋での載せ替え作業も順調に進み、疲れを見せない軽快な動きが目立ちました。

この日は、長い行程の中で久しぶりにリラックスした空気が流れる1日でした。部員たちの間にも笑い声が響き、チームの士気が高まる中で無事に次の宿泊地へ到着。翌日の最終日に向けて、全員がしっかりと体力を回復することができました。

〇11月25日(月)5日目

6時半に三郷流山橋を出発

江戸川、中川入口で載せ替えを実施

17時に戸田公園に到着し、無事全行程を終えました。

最終日は、部員全員が高揚感に包まれたスタートとなりました。しかし道中では浅瀬に座礁する場面があり、冷たい川の中に降りて艇を手で押し進めるという予期せぬトラブルも発生しました。それでも、誰一人として不満を漏らすことなく、最後まで笑顔で対応する姿が印象的でした。

ゴール地点である戸田公園に到着した瞬間、全員の間に溢れたのは喜びと達成感でした。5日間にわたる過酷な行程を、無事故でやり遂げたことへの誇りと感謝が込み上げ、自然と笑顔が生まれました。

【銚子三田会の皆様との宴会】

以下、遠漕2日目大新旅館にて銚子三田会の皆様に開いていただいた歓迎会の式次第です。

〇銚子三田会会長ご挨拶 (銚子三田会 伊藤会長)

〇監督挨拶 (端艇部 小仲監督)

〇主将挨拶 (端艇部 中村主将)

〇三田漕艇倶楽部出席者紹介

〇銚子三田会出席者ご紹介

〇乾杯の発声 (銚子三田会 濱口副会長)

〇歓談

〇遠漕数え唄

〇若き血

〇エール交換

宴会では銚子三田会の皆様と交流させていただきました。

銚子三田会の方のお話や私たち部員の銚子にたどり着くまでの道のりの話など、話題は絶えず、大変楽しく、素晴らしい会となりました。

それと共に、慶應義塾には各地にOB会があり歓迎いただける環境があるということを改めて認識するとともに、厚く御礼申し上げます。

以下、大新旅館での様子です。

最後に本年度6年ぶりに銚子遠漕を戸田公園から銚子港までという全行程にて実施できたこと、またその行程を無事故で終了できたことを大変喜ばしく感じております。

この経験が今年のチームのさらなる飛躍につながると確信しております。

今後とも、来年の早慶レガッタ勝利、そして全日本、インカレにて目標である日本一を目指して冬のトレーニングに精進してまいります。

今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

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