勝利に向けての取組み

漕手

ただ今慶應義塾は、2年連続対校、第2、女子の3種目で敗北を喫しております。また我が端艇部の最大の使命、「全日本制覇」がかかった全日本選手権が今年は5月に開催されることもあり、今年の第88回早慶レガッタ勝利は我が端艇部にとって必ず達成されなければなりません。

昨年11月の新体制発足以降、「個人の漕力向上」の為、練習を改革、そして、この部を「勝つ組織」にするための仕組み作りに全力を注いで参りました。

まず行ったのは、「乗艇期間の拡大」です。例年、11月の全日本新人選手権から2月の早慶戦合宿までの冬期は、「陸トレ期間」として、日吉で1モーションの陸上トレーニングを行っておりましたが、本年度は、希望者は平日も引き続き合宿、「乗艇期間」に変更しました。午前練習ではペア、シングルを中心とした小艇で長距離を漕ぎこみ、個人の漕艇能力向上に取り組んで参りました。また、フィジカル面では、フランス代表が実施する「高負荷サーキットトレーニングc2」を導入し、ボートに特化したフィットネスを高め、早慶戦から夏まで闘い抜ける体づくりをして参りました。

更に、例年以上に質、量ともに高いハードな練習に耐え抜くため、「栄養面の見直し」を行いました。日本オリンピック委員会よりお招きした講師の方からご教示いただいた、アスリートのための栄養学をもとに、マネージャー陣によって提供される食事は、アスリートに必要な栄養素を含み、且つ練習後にも食のすすむ美味しさで、アスリートとしての身体作りに欠かせない力となっています。

そして、宮嵜副将、本多合宿所長を中心に「勝つ艇庫」作りを進めています。整えられ、スローガンを大きく掲げた艇庫で練習を積み重ねることで、部員の気持ちと集中力は明らかに高まっています。

また、実業団強豪チームの明治安田生命様に合同練習や艇庫見学をさせていただき、艇庫の艇備品管理方法、リギング技術や精度の高いキャッチ技術など、多くを勉強させていただき、取り入れさせていただきました。

しかし、我々はスピードにも環境にも、まだまだ満足することはありません。来たる4月14日まで、水上でも陸上でもどこまでも突き詰め、必ずや勝利を、史上最高の勝利をお約束します。(文責:主将 新井勇大 経4)

コックス

例年2月初めよりスタートする早慶戦合宿を、本年度は12月より行なっています。「意地」というスローガンに恥じることのないよう、漕ぎの精度をキーワードにし、部員一同練習に励んでまいりました。

現在コックスは5人体制で、例年以上に漕手・マネージャーとの連携を重視して活動しています。今年は、モーターで隅田に行き、実際に運転することでコースの研究をしたり、漕手によるコックス評価シートを導入し、フィードバックをプレーに活かすなどの新たな試みにも取り組んでいます。さらに、今まであまり重視してこなかったコックス間の連携も意識し、意見を交換する機会を設けたことで、コックス全体のレベルが上昇し、チームに良い影響を与えることができていると自負しております。

また、新体制になってからホールで練習のビデオが再生されるようになり、先輩が後輩に指導する姿をよく見るようになりました。部の一体感も出てきて、ここ4年間で一番いい雰囲気で早慶戦合宿に臨めていると思います。早慶戦は「チーム力」が試されます。部全体で一丸となって早稲田に立ち向かっていけるように、コックスから盛り上げられるよう精進してまいります。

早慶戦まで残り短くなってまいりましたが、できる限りの準備を毎日積み重ね、今年こそは慶應の勝利を皆様にお見せできるよう部員一同精進してまいります。変わらぬご声援のほどよろしくお願い致します。(文責:福原涼介 経4)

マネージャー

マネージャーは選手が万全な状態で試合に臨めるようサポートするとともに、早慶レガッタ開催に向けて日々準備を進めております。慶應は今大会では幹事校であるため、一層責任を持ち運営しております。勝ち負け関係なしに早慶で力を合わせ、大会を無事に開催させてみせます。

一方で、広告活動においてはより良い大会を開催するべく多くの方々に広告のお願いをさせていただきました。様々な要因による財政面の赤字が続く厳しい状況の中、我々マネージャーが大会運営の一端を担っていることを改めて認識し、自分たちが大会を支えるべく広告協賛金集めに力を入れました。その結果過去最高額に近い協賛金を集めることができました。そしてなにより、今回の広告活動を通じて早慶レガッタは多くの方々のご支援のもとで開催できている事を改めて認識する事ができました。

また、日々の生活面においては、選手達がより良い環境で練習できるよう食事のメニューを増やすなど、今まで以上に選手への細やかなサポートを心掛けております。こうした活動の成果が、来る早慶レガッタにおいて形となって表れるよう残りの期間も引き続き気を引き締めてまいりたいと思います。

最後になりますが、大会準備の中でやはり実感する事は、我々の活動は多くのOB・OGの皆様のご支援・ご協力のもとで成り立っているという点です。この場を借りて厚く御礼申し上げます。4月14日は、目標としている「全種目優勝」を達成すべく部員一同精進してまいりますので、変わらぬご声援のほど何卒宜しくお願い致します。

(文責:主務 堀優作 商4)

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